| 父の思想 父は若い頃から、新劇に参加して芝居をやっていました。当時、島崎藤村の「夜明け前」やゴーリキーの「どん底」を演題にしていた。現在ならどこの本屋、図書館にもこれらの本があって誰でも読めるようになっていますが、当時は発禁本といわれてその本を持っているだけで「これは危険思想だ」とされて警察につかまりました。 ※島崎藤村 詩人、小説家。長野県主まれ、自然主義の代表的作家、代表作の小説「破戒」は、被差別部落出身の主人公が自らその素性を明らかにし、周囲の偏見と戦う物語。その他の作品に「新生」「夜明け前」などがある。 ※ゴーリキー ソ連の作家。社会主義リアリズムの創始者として、プロレタリア文字への道を開いた。 戯曲「どん底」は.帝政ロシア時代に社会の最底辺で生きる人々の群像を描いた作品で1902年初演。 |