雑炊と国民食堂

配給された雑炊の券を持って、広島市内の国民食堂に並ぶと、雑草だのなんだのすべてが入り込んだような雑炊が、釜にぐつぐつ煮えていて、それをひしゃくえすくって、一杯だけ
どんぶりに入れてくれました。これが本当にご馳走でしたね。家に持って帰らなくてはいけないですから、鍋をもっていって兄弟がちょこちょこっとすすってその残りは全部鍋に移し替えて、大事に持って帰って家族みんなで食べた。これが唯一、食堂で食べられるものだったんです。