江波での暮らし

広島の地方は、非常に閉鎖的な所でした。
僕たちは江波という半農半漁の町にいたんですけど、町からきた人はよそ者といわれて、ものすごく排斥されました。僕のおふくろはとりもしない傘を盗ったと、ぬれぎぬを着せられました。「こいつは町からきた泥棒猫だ」といわれて、警察署に無理矢理連れて行かれて、始末書を書かされた。おふくろは自分は泥棒にされたといって、泣いてました。それに江波の人たちは、よそ者が、どんなに飢えていても食糧は分けてくれなかった。