こすっからい百姓

広島近在の百姓は、みんなが買い出しに来るから、品のいいものじゃないと食料を分けててくれない。だ'からおふくろは、「この着物は高い絹ですよ、これでなんとか二貫目ください」というんですが「いや、一貫目だ」と値切られて、一貫目しか売ってもらえませんでした。買い出しとタケノコ生活の連続でね。
それだけでは生活できないので、僕らは、人骨がごろごろ出てくる焼け跡を
一生懸命耕して、サツマイモとか豆とかを植えて、食料を手に入れた。