やくざと原爆孤児

闇市の回りには、親を亡くした浮浪児が溢れていました。冬になると彼等は、駅前でドラム缶の中に材木を入れて、火を炊くわけです。垢で真っ黒に汚れた浮浪児たちが、ドラム缶の回りに一回り、二回り、三回りと暖を取っている。栄養失調で動けないので、地面に寝転がってる子もいる。そこを通る時に、寝ている子の頭を踏んづけると、かすかに目を開けるのが精一杯で、怒る気力もない。翌日行ってみると、もうその子は死んでました。悪いことができない子は駅前にいって物乞いをして、生きるしかなかった。