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脱線「はだしのゲン」〜「はだしのゲン・リプライズ」〜
edited by ShitB




大道 激

「ゲキの河」は1976年に週刊少年ジャンプにわずか6回のみ連載された「はだしのゲン・リプライズ」とも言うべき作品です。

物語は後で少し触れるとしまして、その設定や登場する人物、名前?まで作品に流れる精神そのものが「はだしのゲン」を土台にした、悪い意味での焼き直し。

もし一度でも「はだしのゲン」に触れたことがある方なら、良い意味での異様なデジャヴ感と反復感につながります。


指に噛みつく激
しかしながらストーリーそのものは全く異なる展開。だけど見たことあるシーンの連続…。

もっと大げさに言うと、中沢作品に流れる、「どっかでみたな、このシーン…」の集大成!これを手始めに中沢ワールドへどっぷりつかってみるのもいいかも知れません。私事ですが、いろんな中沢作品を読むにあたって、この反復感→トリップする→カオス(この話はなんの作品だったかわからなくなる)→また読む。という仕掛け?にヤラレっぱなしです(談)

ではストーリーをご紹介します!

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新造劇団
物語の舞台は「はだしのゲン」が始まるちょうど十年前の昭和10年の広島市です。

昭和の幕開けは大恐慌の嵐がふきあれ、万年インフレで物価高に人々は苦しみ、農村では身売り、町中では賃上げをさけんで労働争議が起こり、不安な暗い世の中…。一方、政府は治安維持法の下に言論、思想、表現の自由を奪い、政府に批判するものは容赦無く、弾圧を加える息苦しい社会。

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栄造の教え

そんな中、ゲンいや、主人公の大道 激(ゲキ)が登場します。激の父、栄造は新造劇団をつくり、戦争反対を訴えて、特高警察に追われる身。それでもゲキは父の教えである「ゲキ、一本の細い川もある時は激しく荒れ狂ったり、濁流となり、様々な変化を乗り越え、やがて大海となっていくんじゃ…。ゲキ、川のようになれ!」を守りながらがんばっています…。


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わかる五郎

ゲキは母である文子と弟の守と妹の光子と暮らしていました。

母は父の活動を信じて、女手ひとつで3人の兄妹を養っていましたが、過労がたたり、突然、亡くなってしまいます。

どこかで見たな…          どこかで見たな……。
守、骨を食う


3人は自分たちで母の葬式を行い、おもむろに母の遺骨を食べ、「お母ちゃんを腹の中にいれておくんじゃ!」と強い信念を持ちますが、やがて父も特高警察に捕まってしまい…。


東南警察署

どこかで見たな…。


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トラ

ゲキたちは親類の平吉おじさんに引取られ、
3人は東京へ…。

しかしゲキたち兄妹に平穏な生活が訪れるわけもなく、平吉の姑、ではなく妻、トラに毛嫌いされ、守は、満州(現 中国東北地方)に、光子は沖縄に売られてしまいます。

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それを知ったゲキは激昂。なんとトラを包丁で一差し。

人殺しとなったゲキは、やがて右翼「鉄血組」の大物、鉄山に気に入られ、鉄砲玉に仕立て上げられ…。

世間では2・26事件が起こり、日本は戦争拡大の坂道を転げだしていた。離れ離れになったゲキたち兄妹は再開できるのでしょうか…

そして父、栄造は…!

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この作品は汐文社の平和漫画シリーズで読むことが出来ます。

残念ながらストーリーは尻切れトンボ状態ではありますが…。

沖縄に売られていった光子ちゃんが心配です…。