「中沢先生の本当の分身はゲンではなく、隆太だ!」なんていう狂信的なファンもいるとか、いないとか言われている、隆太。
「はだしのゲン」には切っても切り離せない(あたり前です)その存在感!!!
ジ・オリジナル・ギャングスタこと
近藤隆太。
彼を語る上で忘れてはならないシーンがありますね。そう、通称
「冬の隆太」です。
ムシロを体に巻いて暖をとるその姿から、また、吹雪のような?シーンの為、「マニア」
の間ではそう呼ばれているそうです。
このシーンは形は違えど、劇中で二度、隆太本人の口から語られます。 一度目は、熱く語る太田先生に。二度目は独りぼっちになったゲンあんちゃんを励ます時に…。
そこで語られているのは、隆太自身が原爆によって狂わされた人生を必死に浮浪児として生き抜いてきた、その惨状…その心情を隆太なりに、訴えていて読むものに感動を与えてくれます。
私事ですが、ムシロ姿の隆太…
かっこよくさえ見えます。
でも……ちょっと待ってください。もう一度、隆太の生きてきた道。
我々が知っている範囲で整理してみましょう。
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出会い━━━━━━━━━━━━━━━━━

そう、隆太が初登場したシーン…。時系列でいうと、それは原爆投下後、廃虚と成り果てた
あの暑い夏の日…ヒロシマ。似島から生米をゲット!したゲンが、君江、友子と落ちあい、白米を塩をおかずに食べる、その時!彼は登場しました。君江の「2日も帰ってこないから心配した」という言葉通り、少なくとも、この日は8月9日〜?になるのでしょうか。
そうです。物分かりの早い方なら、お気づきでしょう。この時は既に、隆太はドングリ、
カッチン、 ムスビ、信平、ラッキョウらと徒党を組み、
防空壕を拠点として活動していました。
「隆太は暑い夏の日、すでに一人ぼっちでは無かった。」となります。
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別れ━━━━━━━━━━━━━━━━━

もう少し見ていきましょう。多くは語りませんが、隆太とゲンの別れ。
これは突如やってきました。人殺しになった隆太は岡内組のヤクザ、
「首切りの政」にかこわれます。
大場のアニキが登場するシーンの少し前に、枯れ葉の舞うシーンとゲンのセリフ
「ぶるる さむくなったのう」などからしても、
この時は昭和20年の晩秋〜初冬になるのでしょうか。
もうわかりましたね…そう
「隆太は冬を向かえる前にヤクザにかこわれた。」
という事は…
一人ぼっちで(または浮浪児仲間と)厳しい冬?を越すシーンは…。
ますますわからなくなってきました。
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再会━━━━━━━━━━━━━━━━━━

そしてゲンと隆太の再開…これも突如やってきます。それは昭和22年の12月、
突然、元川小学校に現れる浮浪児一味。
そう「クチャクチャ」とアメリカの飴を噛み噛みしながら…
それは少し前髪がフサフサした、一端の岡内組のヤクザ、隆太の姿でした。
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まとめ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これだけ見てみると
「隆太は独りぼっちでは冬を越していない」
というところに落ち着きます。これではいけないので、
仮説としましては…
●隆太は一度、岡内組から逃げ出している。
(厳しい冬に)
●広島市内をさまよっている際に、散り散りになってしまった昔の仲間、
ムスビらと出会う。
(厳しい冬に)
●またも岡内組のヤクザに捕まる。
その時、いっしょにいたムスビらも、かこわれることに。
こういったアナザーディメンジョンがあったのかもしれません。
いや、あったことにしときます…。
なにか、いつになく、不穏な終わり方の今回の小ネタ。
「はだしのゲン」の最大の謎でもある
「隆太のモクモク」
を見ながら終わりにする事とします。